小珠山(724.9m)

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2002年8月末にここに来てからずっと気になっていたのが、この小珠山です。
この画像は、『生活→マイルーム』に掲載したのでおなじみでしょう。僕のところから
西側に聳えていて、毎日見ています。曇りの日は姿を隠し、晴れていても頂上付近に
雲がかかったりして、どう見ても、とても高山の風格なのです。地図では724.9mと
いうのに何なんだ?……と好奇心をかりたてられずにはいられません。
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」とか、孔子が
言ってました。(逆でしたっけ?) 「水を好み、山を好む」と語らない
のが孔子らしい味でしょうか。それはともかく登ってみることにしました。
(2002.11.22開始)
まずは低い所にアタック

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| 自転車でここまで来たぞ! |
(2002.11.9)

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| 岩だらけで厳しい! |

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| 稜線からの海遠景 |

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| 稜線からの都市遠景 |
■2002年11月9日、朝からさわやかな晴天、ならば自転車だ、
と9時から走り始める。風がないのに広く晴れわたっている今日のような空は珍しい。
「空に吸われし○のこころ」ということなら、やはり山だろうなぁ……と、自転車は
小珠山をめざす。
「アイアイアイ!」いきなり叫ぶ声に、自転車はビビる。黒服に赤い腕章をかけた
中年の男の人。「草、火災、禁止」といった言葉だけが断片的に耳に突き刺さる。
どうやら、この山を管理している係員のようだ。うーん、どうしょうと、迷いつつも
「我要爬山小珠山。没問題。」と、叫ぶ。最後がちょっと「モーモンタイ」と広東語
っぽかったかも知れない。そのせいかもしれない、手を山の方に振り回し、
「行け、行け」と言う。伸びた鼻毛が嬉しかった。
走っているとなるほど「封山……」という掲示板がたくさん立っている。
10月から6月までは火災防止のため入山禁止らしい。では登れないのだろうか?
と思いつつも、自転車が山にどんどん近寄っていくのにまかせて山のほぼ中腹まで
行ってみる。
すると、稜線ずたいに人の姿が見える。しかも、その一人がこちらに向かって降りて
来るではないか。事態がそうである以上、こちらもほっておく手はない。自転車には
ここで待ってもらい、一人、稜線めざして登山開始。
小珠山ピーク724.9mにくらべて、この峰はずっと低い。500mくらいだろう。しかし、
登山道などは何もない。斜面をひたすら登る、這い上がるだけだ。しかも、低山なの
に岩ばかり……。ルートを見つけながら、「そういえばクラブの中学生をとんでも
ないルートに巻き込んでしまったことが何度もあったなぁ」と古い辛い記憶が
よみがえる。ごめんゴメンとつぶやきつつ、せっせと登る。許せ、友よ!
1時間ほどで、稜線着。あ〜、なんというのかこの心地よさは。下を見下ろし、
向こうに広がる街や海をながめる気持ちよさ。「オマスペ」や「命の水」がないのが
さびしいが、「仁者」とはこういう心地なのか?
(2002.11.9登山、11.22記載)
小珠山ピークにアタック

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| ここがピークか? |
(2002.11.16)

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| 東側の都市が遥かに見える |

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| 登ってきた南側、海が… |

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| 下山途中、中央から降りてきた! |

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| 足元に風景がひろがる! |
■2002年11月16日、小珠山ピーク724.9mをめざす。
考えてみると、先週は足慣らし。しかも自転車に促されて、ハイキングの準備も
しないまま思いつきで登ってしまった。それは、だからこそ面白い。そもそも
計画を立てるって、きらいなのだ。「何も無いから、明日がある!」っていう
のが気楽だし、何よりもそれが性に合っている。
だが、たかが724.9mと見くびれない山だと痛感したので、今回はしっかりと
準備することにした。水・食べ物・手袋・替え着、そして何度も登ったという
学生の話を聞いて、ルートも把握済みだ。
早朝7時発。西に広がる小珠山だが、そのまま西に向かわず南から登る。
山裾着8時半、見上げるとそれらしいルートがはっきり見える。幸い、警備員
にも遭遇せずスムーズに入山。聞くところでは、入山料20元を取られることも
あるという。
登山道を通って一時間半、ふりかえると通ってきたルートが遥か下に見える。
これが登山の醍醐味、ほっと一息。だが、それから一時間ほど苦闘の連続。
ヤギの糞はあってもルートらしきルートがないのだ。しかも岩だらけ。手を掛ける
手のすぐ下は下界。「振り向くな!」と言ったのは1964年東京オリンピックの
円谷選手の父だったか、それとも、阿部公房の小説『プルートーのわな』だっ
たか。ともかく、振り向いてはいけない。振り向いては、西穂高から槍ヶ岳を
めざして引き返してしまった、その二の舞だ。
ピーク724.9mというが、600mあたりからは日本の西穂高から先のイメージ
といった方がいいだろう。手がかりになるチェーンも何もない。あるのは自分と
岩だけ。ひそかに持ってきた青島缶ビール5本が肩に食い込む。
風が心地よい。熱い汗と冷汗とをおもいっきりかいて、とりあえず
「ここがピークか?」と思われるところに到着。東には遥か遠くにマイハウスが
はっきり見えるし、南には上ってきたルートが見渡せる。
こうして、小珠山のピーク724.9mを極めたつもりだったが、下山途中にそうで
はないことに気がついた。登った所よりもより高いピークがあるのだ。(下の
小珠山全体画像参照)宿舎には、午後2時半到着し、痛む足をいたわりつつも
部屋から眺望してみると、登ったところは明らかにまだまだ低いと再確認。
また登ろうという意欲がムクムクと湧き上がってきた。
また、画像整理中に一つ気づいた。デジカメなのでいつでも気楽に撮っている
のに、登山途中、それも振り返っての画像は皆無なのだ。山は過去よりも未来
を求めさせるという思いがしてきた。
(2002.11.16登山、11.23記載)
小珠山のどこに登ったのか示したのが下の画像です。
■2003年4月20日、

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今回は、登山ではないけれど、ちょうど上の画像の裏側に当たる
(地理的には西側にあたる)ところへ、自転車で出かけた
ので、その画像を載せた。(左)
ちょっと暗く見えるかもしれないが、それは、山のシルエットが
はっきり分かるようにガンマ補正を修正したため。「ちょうど逆!」
という雰囲気がでていれば嬉しい。
この小珠山は、ほぼ南北に13q、東西に8qという山。下から眺める
と、姿を現すときはいつも毅然としていて「お前は、何をしているんだ!」
と「喝」を入れられる。その格好よさは、裏側から見ても変わらなかった。
人間は、表だけでなく、裏も大切なのだ!(2003.4.20)
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